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2017/05/04

日向から“名もなきチャレンジャー”をどんどん生み出すことが使命

ひむか-Bizセンター長 長友慎治さん



へべす、ひょっとこ、サーフタウン、美々津の町家造り、願いが叶うクルスの海・・・

食と文化の宝庫でまだ世に知られていない宝物がわんさか眠っている日向市。その日向市が、一気に覚醒しようとしています!

そんな県北の新しいハブとなっているのが、中小企業の売り上げアップや販路開拓、新商品の開発などを支援する産業支援センター「ひむか-Biz」。
日向で起業したい人や地域を盛り上げたい人などが集まる「行列のできる相談所」です。

その相談を一手に引き受けているのが、センター長の長友慎治さん(宮崎市出身)。昨年の大晦日に東京からJターンをして、東京出身の奥様と日向に移り住みました。

東京でバリバリとキャリアを積んでいた長友さんが、なぜ日向に?その心のうちに迫りました!


朝5時出社、思考回路がフリーズするまで全力を出し切る



長友さんの出社時間は、東京時代と同じ朝5時!毎朝、新聞7紙に目を通して1日の始まりを迎えます。忙しさや働くスタイルはどこにいても変わらないけど、自然の美しさやご近所との心の通ったコミュニケーションなど、仕事を取り巻く環境が変わりストレスも減っているのだとか。

今年1月にスタートした「ひむか-Biz」は市民からの期待も高く、さっそく月120件の相談が舞い込んでいます。

長友さんはその相談者一人ひとりの話を親身に聴き、起業の仕方や今の事業の伸ばし方など、その人に合った方法をアドバイスしていきます。既存企業の売上を増やして事業者のヤル気に火をつけること、日向にワクワクする人が集まってくるように盛り上げていくのが長友さんの任務です。

毎日平均6人と膝を突き合わせじっくり話すので、一日が終わると思考回路がフリーズして、ほぼ放心状態に。そんなときは帰宅路の綺麗な星空に癒やされているそうです。


大都会から地方へ。新たなやりがいを発見!



記者、メディアコンサル、自身の会社経営など、大都会の中心で大手企業を相手に仕事をすることが多かった長友さん。

活躍の場が東京から宮崎に変わり、地域一人ひとりの悩みと向き合うようになったことで“自分自身がいかに刺激のある体験をするか”から“相談に来た人にいかに刺激を与えられるか”という視点に変化してきたと言います。

長友「僕のアドバイス1つでやる気に満ちて元気に帰っていく姿を目の当たりにすると、徹夜で準備して良かったな、悩んでアイディア出して良かったなと、大きなやりがいを感じています。

でも僕のアドバイスでうまくいかなかったら責任重大。言いっ放しにしないで、継続してサポートしながら微修正やトライアンドエラーを一緒にやっていきます。そんな他人の人生にぐっと入り込むという点でも地域に根づいて仕事をしていることを実感します。」


10人に反対されても「良いと思ったらやりましょうよ!」



長友「地方には、失敗を許容する文化が根づいていないと感じるときがあります。他人と違うことをしようとすると変に目立ったり、白い目で見られたりすることも。

でも僕は、振り切っちゃえばいいと思う。振り切って成功してみせればいい。だから“どんどん尖っちゃいましょうよ、10人に反対されても自分が良いと思ったらやりましょうよ”ってアドバイスすることが多いです。もちろん、そこには僕なりの確信と裏付けがあって、そう言うのですが。

そういう人じゃないと、今の時代は生き残れない。何度も挑戦して失敗を重ねながら成功体験を獲得する人をどんどん増やして、名もなきチャレンジャーを日向からたくさん排出していきたいですね。」


地方も「儲けること」に貪欲になるべき



宮崎で働くことにやりがいを感じる一方で、地方ならではの課題にも気づきました。それは、どうしても避けがちな「儲ける」ことへの貪欲さです。

東京なら1,000円で販売してもおかしくない、クオリティの高い手間ひまかけたお弁当なのに、周囲に合わせて450円で売ってしまうような空気を変えたいと長友さんは言います。

長友「そういう意識のままだと宮崎県の平均所得はいつまでたっても低いままになってしまいますよね。良いものを作ったらちゃんと評価されて然るべきだという価値観に変わらないと、働く喜びもないじゃないですか。

自分の作ったものに自信があれば県内外に胸を張って高く売るべきだし、持続可能で適切な収入を得られる社会にしていかないと地方が生き残れない。地元の企業でも稼げることが分かれば、若者も残るはずです。」


年収1,020万円の仕事は「助っ人外国人」と同じ



「地方で儲ける」ことの大切さを訴える長友さん自身の年収は1,020万円。
市が公示しているため、地域の誰もが長友さんの年収を知っています。

長友「はじめからそれだけの仕事を期待されているということです。市議会で僕の働きぶりが議題にあがり、予算に対して結果が出せなければ間違いなく追及されるので、常に成果をオープンにしています。

成果を出し続ければ継続して勤められるでしょうけど、結果を出せないセンター長は首を切られて当然です。プロ野球でいう“助っ人外国人”と同じ。年間30ホーマーを期待された人が打てなかったら、他に打てる人を連れてくるでしょ。

だから良い意味での緊張感を維持し、鍛え続けないといけないという思いはあります。「やるしかない!」というのが僕の今の状況です。」


今こそ、宮崎で働く波が来ている!



宮崎にJターンをして4ヶ月。東京でがむしゃらに働いていた長友さんを突き動かした原動力は「人の力」でした。

長友「ここ数年、SNSを通じて宮崎からおもしろい情報がどんどん入ってきました。僕より少し下の世代が宮崎を盛り上げるべく活躍している姿を目の当たりにして、“この波に自分も乗りたい、宮崎に帰るなら今なんじゃないか?”と思ったんです。

地元の役に立てるのなら、あえて東京にいる必要はないなって。そう思えた瞬間、地元に戻ってスモールスタートしようと決意しました。地方で必要としてくれる人がいるから地方で働く。僕の場合はそんなシンプルなことです。」



「自分が求められているところで働く」というスタンスを貫いている長友さん。今は日向に軸足を置き離れたくないと言います。そんな長友さんが見据えている日向の未来とは?

長友「宮崎県は高校生の県外流出率トップですが、ひむか−Bizの効果によってそれを日向から食い止めていきたい。地元に魅力的な企業、稼げる企業があれば、そこで働きたいと思うのは自然ですよね。何年かかるかは分かりませんが、やりきりたいです。

日向ならではの魅力、風景、グルメをしっかりPRして、わざわざ立ち寄りたくなる街、滞在したくなる街にしていきたい。これからの日向市にぜひ注目してください。」

敏腕センター長の手腕に期待大です!!


(text:齋藤めぐみ)


プロフィール
長友慎治:1977年生まれ、清武町出身。
東京で新聞広告の制作や週刊誌記者などを経て、2009年にコンテンツ制作会社㈱囲炉裏を設立。2012年㈱博報堂ケトルに入社、PRプロデューサー、メディアコンサルなどに携わる。2017年1月ひむか-Bizセンター長就任。

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