


業界の常識を覆し
改革を進めるホテル
エストレジャー有限会社
宮崎市の江平五差路交差点のすぐ近くにある宮崎第一ホテル。旅行情報サイトやホテルの予約サイトでここ数年、利用者から高い口コミ評価を集めている人気のホテルです。宮崎を訪れたビジネスマンや旅行客など大勢のお客様で賑わい、館内にある岩盤浴と大浴場は宿泊以外のお客様も利用する癒しスポットになっています。
現在このホテルを運営している会社がエストレジャー有限会社。2014年に宮崎第一ホテルの運営事業を引き継ぎ、廃業の危機にあったホテルの再生に取り組んできました。
館内のリニューアルを進め、ホテル業界の常識を覆すような新しい取り組みをおこなった結果、若手社員が次々と入社するようになりました。新たに入社した若手社員からの意見をサービスに反映させていき、進化を続けているホテルです。
エストレジャーの代表取締役社長である大山さんは30歳の時に海外留学を経験し、古い建物を綺麗に丁寧に扱うという文化に触れました。宮崎第一ホテルは歴史を感じる外観ですが、建物の中に入ると明るく華やかな空間が広がっています。活かせる部分は大切にしながら、お客様が過ごす空間は手入れをしっかりとおこなうというという考え方で宮崎第一ホテルは創られています。
ヨーロッパで暮らす人々の働き方もホテルの運営に影響を与えています。仕事をしながら休暇もしっかり取って人生を謳歌しているヨーロッパの人々のような生き方を宮崎でも実現したいと考え、完全週休2日制や最長1か月のリフレッシュ休暇制度の導入を始めました。2019年〜2020年の年末年始にかけてはホテルを完全に休業し、業界では異例となる最大8連休の休暇が取れるようにするという試みをおこないました。
「毎日忙しそうなホテル業界のイメージを変えたい」という大山社長の想いに賛同し、宮崎第一ホテルではここ数年の間に若手スタッフの入社が増えました。
こうして入社した若手スタッフからのアイデアが、ホテルのサービスに取り入れられています。
たとえばフロント側に設けられた無人販売コーナー。夜遅くにおやつや夜食を楽しみたいお客様のために、フロントを担当するスタッフが品物の選定から仕入れ・設置・料金設定までを検討し社長に提案をして実現しました。フロント業務を担当する内野宮さんも、企画に関わった一人です。
「自分がお客様として泊まった時に嬉しいと感じるようなサービスを提供できるよう、毎日意識しています。社長との距離が近いので色々なことをやらせてもらえますが、逆に言うと自分から提案しなければ実現が遠のくということもあります。ですので、何事も自分から先導して取り組むようにしています。」
宮崎第一ホテルでは2020年春に入社する新卒入社の方から新しい研修をスタートさせます。
旅行予約サイトを実際に利用してホテルを検索し、魅力を感じたホテルを選んで家族と共に宿泊してもらうという取り組みです。
お客様の立場になってホテルを比較し、実際に宿泊しておもてなしを受けるという一連の体験を通じることで、お客様目線からの気づきを得て仕事に活かしてもらいたいという想いがあります。かかる費用はもちろん会社が負担をします。
研修期間では座学や読書などの時間も多くとり、現場に出る前に学んでもらいたいことをしっかりと身につけてもらった上で、本人の適正に応じて各部門へ配置します。
ホテルの「顔」であるフロント業務を中心に、岩盤浴や朝食会場などの各サービスを担当することもあります。経験に応じてチームをまとめるリーダーも任せていく予定です。