11月にインタークロスにて、AdobeXDをテーマにしたセミナー「XDでかわるWebのお仕事」が開催されました。
今回のセミナーはデザイナー・アートディレクターの黒葛原 道さん(noroshi運営委員会)が主催し、インタークロスを会場にしておこなわれました。
AdobeXDはAdobe社がリリースしたツールで、Webデザインやモバイルアプリのデザインやプロトタイプの作成に特化した機能が充実しています。
今回は基本の機能からアニメーションの活用、XDをワークフローにどのように落とし込むか? など、Adobe XDの今を知ることができるテーマでセッションがおこなわれ、Web制作を学んでいる学生から実務でXDを利用している方まで、約50名が参加しました。
前半のセッションは松下絵梨さんによる『Adobe XDでひとつ先行くWebデザイン』です。
松下さんは大阪で活動するウェブ/DTPデザイナーです。「Adobe XD ユーザーグループ大阪」を主宰しており、大阪を中心に、札幌、仙台、岡山、岐阜、福岡など全国で、Adobe XD関連のセミナー活動をおこなっています。
松下さんのセッションではXDを使ったWebデザイン制作の流れや現場ですぐに使えるテクニックが紹介されました。
リピートグリッドやアセット・コンポーネントを活用し、みるみるうちにWebデザインが仕上がっていきます。音声入力によるアクションもあり、参加者からは驚きの声があがっていました。
後半のセッションは黒葛原 道さんによる『Adobe XDをハブにした新しいワークフローのカタチ』です。
黒葛原さんはWebデザイナー/アートディレクターとして、Webデザイン・サイト構築に係る業務全般、ディレクションや撮影、グラフィックデザインなどを手がけています。宮崎キャリア・デザインスクールでは講師を務め、CSS Niteをはじめとするセミナーにも多数登壇しています。
黒葛原さんのセッションではXDを実際の業務・ワークフローに落とし込んで使ってみた事例をふまえ、使いどころや注意点について紹介しました。
XDの共有機能を使えば、同じプロジェクトに携わるデザイナー、ディレクター、エンジニアなどと情報共有をしながらスムーズに制作を進めていくことができます。
今回はコラボレーションツール「Zeplin」を使用し、XDと連携しながら制作を進めていく過程を実演しました。
今回のイベントの告知に使用されたサイトのデザインデータを使用し、デザイナーとエンジニアがリアルタイムで情報交換してWebページを形にしていきます。
このほか「Git」とAdobeXDの連携についても紹介があり、チームで制作を進めていく上で効率化につながる方法がたくさん盛り込まれたセッションでした。
セッション終了後におこなった松下さんと黒葛原さんによるトークでは、それぞれのセッションを補足する形で便利な機能やツールが紹介されました。
この時間ではゲームのコントローラーを使った自動アニメーションの実演もあり、AdobeXDの可能性を感じることができたセミナーでした。
今後もインタークロスで開催されたイベントの様子を紹介していきます。
今回のイベントの概要は以下のサイトで紹介しています。
『noroshi』Webサイト